教育・講義
白内障手術は、世界で最も頻繁に行われている外科手術のひとつです。1949年11月29日、ハロルド・リドリー卿がロンドンのセント・トーマス病院で、世界で初めて眼内レンズ(IOL)の移植に成功しました。このレンズは、イースト・サセックス州ブライトンのRayner社によって製造され、ICI(Imperial Chemical Industries)が開発したPerspex CQポリメチルメタクリレート(PMMA)を素材として使用していました。
しかし、眼内レンズが白内障手術に広く受け入れられるようになったのは、レンズ設計や手術技術の進歩が進んだ1970年代以降のことです。
世界保健機関(WHO)によると、2010年には世界中で年間2,000万件以上のIOLが移植されており、2020年にはその数が3,200万件に達すると予測されていました。
現在では、製造技術の急速な進化により、プレミアムIOLの設計が多様化しています。その結果、患者のニーズに応じた最適なレンズを選択することが、より複雑で難しくなっています。
このようなプレミアムIOLの基本的な設計について理解を深めるために、VO Inc.では以下のテーマに基づいた教育や講義の準備を進めています。
- 眼内レンズの概要
- トーリック・多焦点・焦点深度拡張型眼内レンズ
- 波面収差解析
- 人眼の色収差
- 瞳孔と光学特性
- 非球面と球面収差
- フーリエ光学の基礎
- 回折型多焦点眼内レンズ
- 眼内レンズ・ビジュアル光学に関連するその他の内容
